しごとの自習室

しごとの自習室 > 南無の会 辻説法大全集


1.松原泰道 如是我聞

松原泰道師――2009年7月、101歳という長寿を全うされた名僧です。
我を抜くとは、自己中心的な状態から抜け出すこと。
この境地に達することができれば、「見えてくる」「聞こえてくる」ようになります。
人間は自分の力だけで生きているのではありません。大きな力に生かされています。
この真実は、我が抜けることで見えてきます。
「如是我聞」が説く世界を、松原泰道師が語ってくださいました。

○講演者:松原泰道(まつばら・たいどう)
1907年、東京府生まれ。早稲田大学文学部卒。臨済宗龍源寺住職。 1972年、『般若心経入門』がベストセラー。1989年、仏教伝道文化賞受賞。1999年、禅文化賞受賞。「南無の会」会長を歴任。
著書は 『仏教の知恵、般若心経「きょう一日を、生き抜いて」』『百歳で説く「般若心経」』『葬送のかたち 死者供養のあり方と先祖を考える』『一期一会―書で読む松原泰道百歳の心』『人生を癒す百歳の禅語』など多数。2009年、101歳で死去。
○昭和56年8月、瑞巌寺にて収録。41分


2.松原泰道 南無のこころ

16歳の「老人」もいれば、60歳の「青年」もいます。
人間の年齢と心のありかたは無関係なのです。
気持ちが雑だと行いも雑になる。世の中に「雑用」などない――これが南無のこころ。
ごみはごみ箱に捨てるように、心の中のごみも心のごみ箱へ。
つい怠惰に陥ってしまいがちな日常を、「杖言葉」を用いて自ら律する生き方に。
南無のこころが、あなたに「生涯青春」をもたらしてくれるのです。

○講演者:松原泰道(まつばら・たいどう)
1907年、東京府生まれ。早稲田大学文学部卒。臨済宗龍源寺住職。
1972年、『般若心経入門』がベストセラー。1989年、仏教伝道文化賞受賞。1999年、禅文化賞受賞。「南無の会」会長を歴任。
著書は 『仏教の知恵、般若心経「きょう一日を、生き抜いて」』『百歳で説く「般若心経」』『葬送のかたち 死者供養のあり方と先祖を考える』『一期一会―書で読む松原泰道百歳の心』『人生を癒す百歳の禅語』など多数。2009年、101歳で死去。
○昭和58年8月、身延山にて収録。55分


3.松原泰道 脚下を看よ

ありがたい説法と聞くと、私たちは、自分の我が抜けたような気分になります。でも、すぐに元に戻ってしまう。こういうことはよくあります。
そういう煩悩だらけの自分を受け止める。その上で、自分の脚下を見つめていくことが大切です。
「秒単位でできることを粗末にしない。しっかりやっていこう。」
あいさつ、片付け、履き物を揃える――こうした一つ一つの行動が、私たちの我を取り除き、自分の「本源」を見せてくれるのです。

○講演者:松原泰道(まつばら・たいどう)
1907年、東京府生まれ。早稲田大学文学部卒。臨済宗龍源寺住職。
1972年、『般若心経入門』がベストセラー。1989年、仏教伝道文化賞受賞。1999年、禅文化賞受賞。「南無の会」会長を歴任。
著書は 『仏教の知恵、般若心経「きょう一日を、生き抜いて」』『百歳で説く「般若心経」』『葬送のかたち 死者供養のあり方と先祖を考える』『一期一会―書で読む松原泰道百歳の心』『人生を癒す百歳の禅語』など多数。2009年、101歳で死去。
○昭和60年8月、万福寺にて収録。44分


5.花山勝友 一期一会

縁がからみあい、からみあった縁を生きるのが人の世。縁を通じて、お互いに影響を与えあうのが人生。
与えられた人生を縁と受け止めるか、運命と受け止めるかでおのずと生き方は変わってきます。今やるべきことを懸命に取り組む。これが一期一会の精神なのです。

○講演者:花山勝友(はなやま・しょうゆう)
1931年、東京生まれ。東京大学文学部印度哲学科卒業。ニューヨーク州立大学、シートンホール大学客員教授を経て帰国。武蔵野女子大学(現・武蔵野大学)副学長、仏教伝道協会研究室主任、「南無の会」総務を歴任。著書に『親鸞の人生訓』、『般若心経入門』などがある。
○昭和54年8月収録。57分


6.花山勝友 日本人の宗教観

「神様仏様に手を合わせない家庭の子供は荒れる。結婚する若者に神棚仏壇を持たせよう」――花山勝友師の提唱です。
私たちには手を合わせる対象が必要なのかもしれません。日本人の宗教観を知ることは、私たち自身を客観視することなのです。

○講演者:花山勝友(はなやま・しょうゆう)
1931年、東京生まれ。東京大学文学部印度哲学科卒業。ニューヨーク州立大学、シートンホール大学客員教授を経て帰国。武蔵野女子大学(現・武蔵野大学)副学長、仏教伝道協会研究室主任、「南無の会」総務を歴任。著書に『親鸞の人生訓』、『般若心経入門』などがある。
○昭和57年8月、仁和寺にて収録。46分


7.花山勝友 おかげさまのこころ

実践のない仏教はない――実践の原動力が「おかげさま」のこころ。
ご飯の食べ方から夫婦の語らいまで、日々の営みに智恵を活かしてこその仏教。話を聞く ゆっくりと考え、実行する。この3つが揃ったとき、心に芽生えるのが感謝のこころ。これがまさしく「おかげさまのこころ」なのです。

○講演者:花山勝友(はなやま・しょうゆう)
1931年、東京生まれ。東京大学文学部印度哲学科卒業。ニューヨーク州立大学、シートンホール大学客員教授を経て帰国。武蔵野女子大学(現・武蔵野大学)副学長、仏教伝道協会研究室主任、「南無の会」総務を歴任。著書に『親鸞の人生訓』、『般若心経入門』などがある。
○昭和60年8月、万福寺にて収録。54分


8.花山勝友 仏教質問箱

「輪廻転生はあるのでしょうか?」「死んだらどうなるのでしょうか?」法話会参加者からの質問に、深い知識と飄逸な語りで熱烈回答。お墓参りの作法、数珠、卒塔婆、戒名、お地蔵様から手相占いや姓名判断まで。功徳に関する考え方、宗教と倫理まで、縦横無尽の仏教談義。

○講演者:花山勝友(はなやま・しょうゆう)
1931年、東京生まれ。東京大学文学部印度哲学科卒業。ニューヨーク州立大学、シートンホール大学客員教授を経て帰国。武蔵野女子大学(現・武蔵野大学)副学長、仏教伝道協会研究室主任、「南無の会」総務を歴任。著書に『親鸞の人生訓』、『般若心経入門』などがある。
○58分


9.無着成恭 正師に遇う

正師を得ざれば学ばざるにしかず――仏法に遇うとは、まさに正師に遇うことに尽きる。いかに師匠を選ぶか、いかに正師にめぐりあうかが幸せな人生を送る上で肝腎肝要。
鑑真、最澄、空海、道元から平将門、柳沢吉保まで――日本史における仏教を総ざらいできる、ユーモアたっぷりの講話です。

○講演者:無着成恭(むちゃく・せいきょう)
1927年、山形県生まれ。禅宗の僧侶であり教育者。生活綴り方の文集『山びこ学校』がベストセラーに。TBSラジオ「全国こども電話相談室」の名回答者として知られる。
著書に『宗教って何ですか』『無着成恭の昭和教育論』『無着成恭 - ぼくの青春時代』『忸怩戒』などがある。
○昭和60年8月、万福寺にて収録。50分


10.無着成恭 目をつむった時に見えるもの

型を学び、型を守る。そのうちに、そこに血が通うようになる。それが「かたち」。
道元禅師のいう「威儀即仏法 作法是宗旨」の精神は、まさにこの「かたち」にあります。
しかし、「かたち」は見ようとして見えるものではありません。目をつむって心静かな状態になったとき、初めて見えてくるもの。
くだけたユーモアとあふれる熱意。無着成恭師の熱血講義です。

○講演者:無着成恭(むちゃく・せいきょう)
1927年、山形県生まれ。禅宗の僧侶であり教育者。生活綴り方の文集『山びこ学校』がベストセラーに。TBSラジオ「全国こども電話相談室」の名回答者として知られる。
著書に『宗教って何ですか』『無着成恭の昭和教育論』『無着成恭 - ぼくの青春時代』『忸怩戒』などがある。
○昭和56年8月、瑞巌寺にて収録。57分


11.無着成恭 難民とは誰なのか

カンボジア難民キャンプ――1970年代のカンボジア内戦によって大量の難民が発生。曹洞宗東南アジア難民救済委員会の一員として、現地に赴いた無着成恭師。
苦難と貧困にあえぎながらも、宗教心を失わない難民たちの誇り高さ。
「難民とは、じつは物質的価値観に汚染された我々日本人なのではないのか――」
無着成恭師が見た貧困と宗教心の現実とは?

○講演者:無着成恭(むちゃく・せいきょう)
1927年、山形県生まれ。禅宗の僧侶であり教育者。生活綴り方の文集『山びこ学校』がベストセラーに。TBSラジオ「全国こども電話相談室」の名回答者として知られる。
著書に『宗教って何ですか』『無着成恭の昭和教育論』『無着成恭 - ぼくの青春時代』『忸怩戒』などがある。
○昭和54年8月、薬師寺にて収録。53分


12.無着成恭 昔の子供、今の子供

もっと賢くなりたい、もっと健康になりたい、もっと自分を認めてもらいたい。今も昔も、子供の本質に変わりはありません。でも、その子供の才能の芽を摘んでしまっているのは大人たち。行き過ぎた「点数主義」や家の仕事からの「解放」――昭和35年を境にして激変した子供の環境は、今の親世代の問題に反映されています。

○講演者:無着成恭(むちゃく・せいきょう)
1927年、山形県生まれ。禅宗の僧侶であり教育者。生活綴り方の文集『山びこ学校』がベストセラーに。TBSラジオ「全国こども電話相談室」の名回答者として知られる。
著書に『宗教って何ですか』『無着成恭の昭和教育論』『無着成恭 - ぼくの青春時代』『忸怩戒』などがある。
○昭和54年1月収録。60分


13.山崎龍明 親鸞の世界

よき人と出会うことは、人生の宝物。親鸞にとって法然はまさにそんな存在でした。
法然から生き様を教えられた親鸞は、法然との出会いがなかったら無為な人生を送っていただろうと回顧しています。
出会いを通じて自分の姿に目覚めを果たす。親鸞の生き様は、虚しさを超えた人生の歩み方を教えてくれます。

○講演者:山崎龍明(やまざき・りゅうみょう)
1943年、東京都生まれ。龍谷大学文学部仏教学科真宗学専攻卒業、同大学院修士課程修了。武蔵野大学教授、同大学仏教文化研究所所長、世界宗教者平和会議平和研究所副所長を歴任。浄土真宗本願寺派法善寺住職。
著書に、『なぜいま「仏教」なのか』『詳解親鸞聖人と浄土真宗』『親鸞!感動の人生学』などがある。
○昭和57年1月収録。54分


14.酒井大岳 般若心経を生きる

「般若心経を生きる」とは、日々の実践。
頭ですばらしいことを思いついても、それが実践されなければ意味がありません。
とてもいい話を聞いても、それが実践されなければ意味がありません。
「行があって、言がある」――言葉ばかりが先行し、行動がなおざりになっている現代人。日常に空虚さを感じるのは、この実践の怠りが原因なのです。 尊い一日の積み重ねが尊い人生。今日から、般若心経を生きてみませんか。

○講演者:酒井大岳(さかい・だいがく)
曹洞宗長徳寺住職。昭和10年、群馬県生まれ。駒澤大学仏教学部卒業後、地元高校で講師を勤める。
著書は『心があったまる仏教』、『酒井大岳と読む金子みすゞの詩』、 『たったひとことで人生は変わる』『「愛語」のすすめ』など多数。
○昭和58年7月収録。55分


15.酒井大岳 信じて生きる

仏心とは、人間を深いところで信じる心。
人は誰でも本気で、熱意をもって接すれば、響く心を持っています。無条件の信頼をもとに、誠意を持って誠実に人に向き合えるのが仏教的生き方です。
ところが、打算的な心や裏切りを恐れる心がそれを邪魔します。こうした心を克服するのが、日々の修練。じょじょに自分を高めていきましょう。
「余韻あるくらし」は、信じて生きることによって初めて到達できる境地なのです。

○講演者:酒井大岳(さかい・だいがく)
曹洞宗長徳寺住職。昭和10年、群馬県生まれ。駒澤大学仏教学部卒業後、地元高校で講師を勤める。
著書は『心があったまる仏教』『酒井大岳と読む金子みすゞの詩』 『たったひとことで人生は変わる 「愛語」のすすめ』など多数。
○昭和58年9月収録。57分


16.浄土のこころ 聞くこころ

浄土教の本質は、悩みを聞いてくれるところ。仏様を聞き手として、自分の悩みを聞いていただく。
受容すれば、受容される。受容されれば、受容するようになる。聞くこころをもつことで、豊かな人間関係が築けます。それが浄土のこころなのです。

○講演者:倉賀野恵徳(くらがの・けいとく)
仏教をもとに、人びとの悩みや相談にのる仏教カウンセラー。著書に、『良寛抄―大愚のことば大愚のこころ』『新風盤珪の不生禅』『意訳蓮の露: 良ェ形見の歌』などがある。
○昭和58年5月収録。43分


17.小島寅雄 石の仏の話

「捨ててこそ」――捨てることで、石が仏になってゆく。鎌倉に暮らす仏画家が再発見した石仏の本質。
仏教における「捨てる」修行は、無機質、つまり「石」になるためのものであると指摘。石の仏から広がる仏教の世界。

○講演者:小島寅雄(こじま・とらお)
随筆家・仏画家。1914年、神奈川県鎌倉市生まれ。神奈川県立師範学校卒。教職を経た後、鎌倉市教育長、鎌倉市長を歴任。1985年に得度、全国良寛会会長を務める。著書に『ふりむけば良寛』『野の地蔵』『赤とんぼ』『わたしの良寛さま』などがある。
○昭和52年1月収録。43分


18.斎藤晃道 仏をおもう

念――「仏をおもう」とはどのようなことをいうのでしょうか。
まず第一は身体をもってする礼拝。続いて、御仏の功徳を礼賛し、願を一心に為す。そして、御仏の姿を観察し、最後に廻向。つまり方向付けを行う。
この五念こそが御仏を慕うことであり、釈尊の教えに信を立てていくことなのです。

○講演者:斎藤晃道(さいとう・こうどう)
五百羅漢寺住職。
○昭和58年7月収録。43分


19.中野東禅 人はなぜ菩薩行をしなければならないのか

人の苦しみに共感し、それを手助けするのが菩薩行。
同事行――相手と同じ立場に立って、苦しみを共有することを意味します。人を裁くのではなく、許す。許すことで許される。許されることは、救われること。これが仏道の説く人間の智恵なのです。

○講演者:中野東禅(なかの・とうぜん)
1939年、静岡県生まれ。駒沢大学仏教学部禅学科卒業、同大大学院修士課程修了。曹洞宗教化研修所主事、京都市・竜宝寺住職、「南無の会」副総務を歴任。著書に『心が大きくなる坐禅のすすめ』『人生の問題がすっと解決する名僧の一言』『凡人のための禅語入門』『プチ出家入門』などがある。
○昭和58年7月収録。56分


20.沼義昭 観世音菩薩の働き

「西遊記」から「宇宙戦艦ヤマト」まで、古今東西の民間説話や大衆文学に息づくのが、「観音信仰」的世界観。
宝探しと怪物退治を仕事とする男たち。きめ細かい配慮で彼らを助ける女たち。その姿はまさに「観音様」そのもの。
男女のよき関係のありかたを考える上で、多くの示唆を与えてくれます。

○講演者:沼義昭(ぬま・よしあき)
立正大学名誉教授。観音信仰の研究で文学博士号を取得。観音信仰研究の第一人者。
著書に『観音信仰研究』『限りなき慈しみ観音』などがある。
○昭和56年4月収録。40分


21.奈良康明 生命といのち

生き物のみならず、物にまで「いのち」を見出す日本人。その生命観の背景の一つが仏教。
どんな物も、かけがいのない尊いもの。すべての物に仏性が備わっているという考え方は、西洋の生命観とは異なります。
経済を軸とした発展に疑問が呈される現代、仏教的な「いのち」観は、一人一人の人生をより豊かなものにしてくれるでしょう。

○講演者:奈良康明(なら・やすあき)
1929年、千葉県生まれ。駒澤大学元総長、名誉教授。法清寺東堂。永平寺西堂。
東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科博士課程修了。文学博士。
著書は『生きていく』『観音経講義』『原始仏典の世界』『般若心経講義』『祈りのブッダ 救いのことばと癒しのかたち』『ブッダの詩(ことば) 知恵と慈悲のかたち』など多数。
○昭和54年5月収録。60分


22.長谷川正徳 明日はもうない 今日が一生

誰でも死について考えたくはありません。しかし、死から目を背けていると、最愛の人たちや自分に突然訪れる死に耐えられるものではありません。
死を背負う――いずれ死を迎える共同体の一員であるという覚悟が、その人の生を輝かせ、やさしさにあふれる心をもたらすのです。

○講演者:長谷川正徳(はせがわ・しょうとく)
大正3年、愛知県生れ。日蓮宗西林寺住職。
日蓮宗歓学院副院長、日蓮宗現代宗教研究所顧問、日蓮宗常任布教師、日蓮宗人権対策室顧問を歴任。
著書に『現代人の信と解』『現代人の法華経』『長谷川正徳著作集』などがある。
○昭和57年9月収録。44分


23.塩入亮達 慈悲――限りなき愛

仏教は、慈悲の宗教。
「慈」とは、慈しみ、楽しみを与えること。
「悲」とは、憐れみ、苦しみを抜いてあげること。そう、慈悲とは、母親が子供に対して向けるような純粋化された愛のことなのです。
命すらもなげうつ自己犠牲の精神こそが、慈悲の実践であり真髄なのです。

○講演者:塩入亮達(しおいり・りょうたつ)
大正12年、東京浅草生まれ。出征、ビルマでの捕虜生活を経て復員。浅草寺教化部長、大正大学教授を歴任。
著書に『日本の仏教宗派』『観音経の心』『観音全集』などがある。
○昭和55年2月収録。42分


24.藤原東演 さわやかな心

「忙しい」のひと言で、やるべきことを誤魔化していませんか。「忙しい」という言葉に込められる現代人の我欲。さわやかな心の大敵はこの我欲です。
そのためには、念を継がないこと。一念で終え、相手に意識を向けない。こうしたさわやかな心は、仏心にふれることによって到達できる境地なのです。

○講演者:藤原東演(ふじわら・とうえん)
昭和一九年、静岡市生まれ。京都大学法学部卒業。京都東福寺にて修行。宝泰寺住職、臨済宗妙心寺派教学部部長、花園大学講師、サールナートホール館長を歴任。
著書に『人生、不器用に生きるのがいい』『禅の名僧列伝』『賢愚のすすめ』『生きることに自信がつく本』などがある。
○昭和56年6月収録。43分


25.松濤弘道 誰のための人生

楽したい、得したい、かっこよく見せたい。
現代人が陥っている「楽しみ」を目的とした生き方では、真に満ち足りた境地に達することはできません。
虚しい人生を送らないためにはどうしたらいいのでしょうか。
それにはまず「当然」という言葉に敏感になること。「当然」という意識が「感謝」の気持ちを遠ざけてしまいます。
自分の人生をしっかり生きるために、ぜひ聴いていただきたい講話です。

○講演者:松濤弘道(まつなみ・こうどう)
昭和8年生まれ。ハーバード大学大学院卒業。浄土宗近龍寺住職。藍授褒章受章。
著書に『世界の葬式』『日本仏教改革論』『仏教的生き方200のヒント』『仏像の見方がわかる小事典』『日本人として知っておきたい仏教のしきたり』などがある。
○昭和54年6月収録。45分


26.松原泰道 二度とない人生だから

二度とない人生だから 一輪の花にも 無限の愛をそそいでゆこう 一羽の鳥の声にも 無心の耳をかたむけてゆこう――仏教詩人・坂村真民の詩「二度とない人生だから」を松原泰道師が懇切丁寧に解説。
一篇の詩から広がる仏教世界、心にさわやかな風が吹き抜けるような講話です。

○講演者:松原泰道(まつばら・たいどう)
1907年、東京府生まれ。早稲田大学文学部卒。臨済宗龍源寺住職。
1972年、『般若心経入門』がベストセラー。1989年、仏教伝道文化賞受賞。1999年、禅文化賞受賞。「南無の会」会長を歴任。
著書は 『仏教の知恵、般若心経「きょう一日を、生き抜いて」』『百歳で説く「般若心経」』『葬送のかたち 死者供養のあり方と先祖を考える』『一期一会―書で読む松原泰道百歳の心』『人生を癒す百歳の禅語』など多数。2009年、101歳で死去。
○昭和51年5月収録。57分


27.松原哲明 かわかない心

本当の智恵とは何でしょうか? その第一は「修身」。つまり、健康に対する心構え。
ある日、突然襲った高熱。死の恐怖――
自らの闘病体験をもとに、「修身」の大切さについてわかりやすく語られています。一日一日を大切に生きるためにぜひ聴いておきたい講話です。

○講演者:松原哲明(まつばら・てつみょう)
1939年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部国文学科卒業。同大学大学院東洋哲学専修修士課程修了。父は禅僧・松原泰道師。
著書に『一生一回いのち一個』『かわかない心の旅――般若心経に導かれて』『私の禅的生き方』など多数。
○昭和52年1月収録。41分


28.三橋健 南無の心

南無の心とは、まことの心。そこには、言葉や論理はありません。
長年連れ添った夫婦、親子きょうだい、言葉がなくても心は通いあいます。
騒音に満ちた現代日本、南無の世界に我が身を置くことは至難の業です。
心を静かに保ち、精神的世界に心を開いたとき、私たちは南無の心を獲得することができるのです。

○講演者:三橋健(みつはし・けん)
昭和14年、金沢市生まれ。國學院大學文学部文学科卒業。同大学院文学研究科博士課程神道学専攻中退。國學院大學大学院客員教授。
著書は『神社の由来がわかる小事典』『この一冊で神社と神様がスッキリわかる!』『図説あらすじでわかる! 日本の神々と神社』『知れば知るほど面白い古事記』など多数。
○昭和55年2月収録。44分


29.無着とき 真の救済とは

カンボジア難民への医療支援のために現地に赴いた無着とき氏。
貧しく不潔な生活を余儀なくされる難民ですが、彼らの表情に不幸の影は伺えません。
一方、日本政府のちぐはぐで通り一遍の支援のお粗末さ……。日本人の心の荒廃……。
日本の「奇妙な豊かさ」――「真の救済」が必要なのは、私たち日本人なのかもしれません。

○講演者:無着とき(むちゃく・とき)
昭和9年、山形県生まれ。元東京大学医学部付属病院勤務。無着成恭師夫人。
著書に『お寺の庭に花いっぱい』『足、ください―カンボジア難民救援医療団に参加して』がある。
○昭和58年7月収録。56分


30.村上太胤 奈良仏教の行

不眠、無言、二食――21日間の「無言の行」。
一人前の僧侶への登龍門・竪義を受けるための行は壮絶きわまるものです。
足腰の痛み、睡魔や食欲とのたたかい、日々の試験の重圧……。必死に食らいつく若き修行僧が最後に到達したのは、苦痛すらも「ありがたい」と思える心境でした。奈良仏教の行の奥行きと意義をうかがい知ることのできる講話です。

○講演者:村上太胤(むらかみ・たいいん)
昭和22年、岐阜県生まれ。龍谷大学卒業。薬師寺東京事務所主任、薬師寺執事を歴任後、法相宗宗務長、薬師寺副住職、薬師寺岐阜別院住職。
著書に『東京原宿辻説法』『佛教のエッセンス「般若心経」』『かたよらない こだわらない とらわれない 般若心経の力』などがある。
○昭和52年7月収録。56分


31.武藤義一 若き日の悩み

若さの驕り、健康の驕り、いのちの驕り――この3つの驕りに虚しさを感じた若き日の釈尊。理論で克服することの限界を感じ、みずからに強いた激しい苦行。それでも悟りを得ることはできなかった釈尊が到達した境地、それは「健全なる精神は、健康なる頭脳に宿る」。
この真理は、私たちが人生の本当の意味を考える上で欠かせない視座となるはずです。

○講演者:武藤義一(むとう・ぎいち)
1918年生まれ。埼玉工業大学名誉学長、東京大学名誉教授。
著書に『仏典』『経典にきく』『徹していきる』『いのちを教える』『科学と仏教』などがある。 ○昭和54年3月収録。40分



32.渡辺照敬 お経にみる女性観

男性中心の印象が強い仏教ですが、じっさいにはお経の数々に、女性の活躍が描かれています。
最初に出家し尼僧となったマハープラジャパティ。彼女はお釈迦様の養母でした。
「仏道に入ることを願うなかれ」――当初何度もお釈迦様に出家をとどまるよう説得していたお釈迦様でしたが、マハープラジャパティの熱意と弟子・アーナンダの推挙でそれを認めることになりました。
お経の中に描かれた女性の姿をいきいきと語ります。

○講師紹介:渡辺照敬(わたなべ・しょうけい)
仏教雑誌「大法輪」編集員。真言宗延命院住職。仏教学者・渡辺照宏の子息。
○昭和51年4月収録。42分


33.竹内泰存 いのちへの旅立ち

雨ニモマケズ――宮澤賢治の人生の支柱をなしたのは日蓮宗でした。現実が仏の世界であり、一人一人が仏として存在している。賢治の信仰はまさに命がけというべきものでした。
人はどこから生まれてきて、どこへ行くのか――空襲で親友を失った絶望感に曙光をもたらした宮澤賢治の思想を竹内師が語ります。

○講演者:竹内泰存
宮澤賢治精神宣布会代表世話人。
日蓮宗選任布教師。法華堂教会院首。
○昭和59年10月収録。59分


34.中野東禅 竹に上下の節あり

松に古今の色なし。竹に上下の節あり――人は平等であるが、それぞれ違う。こういう現実を受け止めることで、対立・敵対という図式から突き抜けることができます。
目の前の現実を踏まえた上でどんな生き方ができるか。怒りや恐怖心から離れ、落ち着きを獲得すれば、今、自分がやるべきことが見えてくるのです。

○講演者:中野東禅(なかの・とうぜん)
1939年、静岡県生まれ。駒沢大学仏教学部禅学科卒業、同大大学院修士課程修了。曹洞宗教化研修所主事、京都市・竜宝寺住職、「南無の会」副総務を歴任。著書に『心が大きくなる坐禅のすすめ』『人生の問題がすっと解決する名僧の一言』『凡人のための禅語入門』『プチ出家入門』などがある。
○昭和59年8月収録。57分


35.籏本宏昌 発菩提心

永平寺に若い雲水たちが集まるのは、まだ雪深い頃。
菩提心――みずから必死に取り組もうという心がなければ、山門に入ることは許されません。
「御開山拝登ならびに免掛塔よろしゅう」
修行する許しを得た新参僧たちは、眠さや空腹とたたかいながら坐禅に明けくれる日々を送ります。
「おろかなる 吾れは佛けにならずとも 衆生を渡す僧の身なれば」
修行が終え、山を下りるとき、道元禅師の言葉の持つ意味がひしひしと心に迫ってくるのです。

○講演者:籏本宏昌(はたもと・こうしょう)
曹洞宗泰宗寺住職。
○昭和60年2月収録。46分


36.手嶋千俊 生花のこころ

生花のこころとは、「生かす」こと。
個々の素材の持ち味が十分に生かされることで、花が本来持っている美しさが発揮されます。
仏心とは大慈悲心。そして慈悲とは花より生じると経典にもあるように、花は仏の象徴。
私たちの社会生活においても、それぞれの人の持ち味、役割をお互いに生かしあいながら調和して生きていく。それが仏道に即して「生きる」ということなのです。

○講演者:手嶋千俊(てじま・ちとし)
1924年、福岡県生まれ。仁和寺御室流華道華務長を歴任後、新流派「いけばな京花傳」を創立。著書に『御室の花譜』『御室流のいけ花』『御室流のいけ花』などがある。
○昭和57年8月、仁和寺にて収録。58分


37.村瀬玄妙 南無の一声

南無とは「許されて生きる己を知ること」。
人間である限り、南無に無縁である人は一人もいません。こうした認識から、真の信仰の生活が生まれてきます。
人生で出会った「一声」にまつわるエピソードを紹介しながら、仏教の本質に迫ります。

○講演者:村瀬玄妙(むらせ・げんみょう)
大正2年、長野県出身。京都府宇治の黄檗宗万福寺で修行後、同寺緑樹院住職となる。昭和46年、山内に青少年文化研修道場を開く。黄檗宗管長。
著作に『禅問答入門』『茶禅一味』『無門関』『転んだら起きればよい』『人生は理屈より行動だ』などがある。
○昭和60年8月、万福寺にて収録。41分


38.望月海淑 法華経の人間観

人間とは何なのか、人間はどう生きていけばいいのかを説くのが法華経。
素直でやわらかく――お釈迦様の言葉をそのまま受け止める心。命を惜しみ、信じている教えに命を懸ける。法華経に説かれた生き方は、現代に生きる私たちが失いつつある素直さや信じる心を取り戻させてくれるでしょう。

○講演者:望月海淑(もちづき・かいしゅく)
昭和5年生まれ。立正大学卒業。日蓮宗・身延樋沢坊住職。
著書に『よくわかる法華経――法華経の中身から日蓮宗までわかる』『法華経の話』『仏跡をあるく』などがある。
○昭和58年8月、身延山にて収録。41分


39.松村菅和 つかえる心

エゴイズムや個人主義がすっかり社会に蔓延した日本社会。人々の心はギスギスするばかり。
今、私たちに欠けているのが「つかえる心」。自分があって他者がある。優越感を持たない、同等の関係の上に成り立つ「つかえる心」が私たちのくらしに潤いをもたらします。
つかえる心とは、いつくしむ心。仏教における慈悲の心なのです。

○講演者:松村菅和
カリタスジャパン理事長。
著書に『パリ外国宣教会年次報告』や『最後の迫害』(共著書)などがある。
○昭和55年12月収録。44分


40.石川教張 志とは何か

志の人生、それは何も英雄や偉人たちだけのものではありません。志とは、命を捨てられるものを持ち続ける人生の覚悟。
「明日があるさ」と今の享楽にうつつを抜かして馬齢を重ねる。そんな人生とは訣別すれば、志に根ざした人生を送ることができます。これは仏教における誓願そのもの。
外にばかり向いた眼を内側に向けることで、志の人生に切り替えることができるのです。

○講演者:石川教張(いしかわ・きょうちょう)
1941年東京生まれ。早稲田大学第一文学部史学科卒。立正大学大学院博士課程修了。立正女子短期大学教授。安楽山本仏寺住職、日本ペンクラブ会員。
著書に『日蓮聖人の生涯』『女人法華』『日蓮聖人の手紙』『日蓮聖人の人間学』『苦海に生きる日蓮』などがある。
○昭和60年6月収録。58分


41.小池長之 現世利益の信仰

現世利益――今をいかに幸せに生きるか。これが現代日本人の宗教観の最たるものでしょう。
家内安全、息災延命といった安全祈願から、受験合格や果てはギャンブルに至るまで、現代人の欲望に根ざした現世利益信仰は広がりを見せるばかり。
現代に生きる私たちのエゴを客観視させてくれるお話です。

○講演者:小池長之(こいけ・ながゆき)
1923年生まれ。東京大学文学部宗教学科卒業。東京学芸大学名誉教授。
著書に『日本宗教ものしり100』『知っておきたい日本宗教の常識』『日本宗教の常識100』などがある。
○昭和53年8月収録。51分


42.佐藤健 宗教を取材して

曼荼羅とは、人間をも包含した宇宙体系を絵画化したものだった。
見せないことによって「見る」こととは何かを、聴かせないことによって「聴く」とは何かを、動かせないことによって「動く」とは何かを知らしめるのが禅。
ジャーナリストならではの視点が、仏教というものを再発見させてくれます。

○講演者:佐藤健(さとう・けん)
1942年生まれ。法政大学卒業後、毎日新聞社社会部記者、同社編集委員を歴任。毎日新聞の「宗教を現代に問う」企画に参加したのを機に仏教を独学し、臨済宗妙心寺派の僧となる。
2002年9月、末期癌と診断され、その闘病体験を毎日新聞にて連載。
著書は『マンダラ探検』『ルポ仏教? 雲水になった新聞記者』『ルポ空海』『イチロー物語』『生きる者の記録 佐藤健』など多数。
○昭和52年4月収録。43分


43.神保泰紀 日本晴れ

森羅万象――くらしを取りまくすべてのものに信仰心を持つのが日本流。
外国からの宗教や習俗もゆったり受け入れ、自家薬籠中の物にしてしまう。
七夕、お盆、賽の神からクリスマスまで。日本人の信仰を総ざらいできる講話です。

○講演者:神保泰紀
文教大学教授。日蓮宗仏心寺住職。
著書に『生活風俗の起源と意味』などがある。
○昭和54年8月収録。60分


44.高瀬広居 信仰にとって最大の敵とは何か

信仰にとって最大の敵とは、軽はずみな信仰を持つこと。
自己に対する危機意識、自分の醜さに対する恐怖感、そしておのれの無力性への絶望。こうした境地なくしては、宗教は浅はかな「知的遊戯」に陥ってしまいます。
宗教への幻想と期待はかえって宗教的な生き方からほど遠い世界へ導いてしまうのです。信仰というものの本質を考えてみませんか。

○講演者:高瀬広居(たかせ・ひろい)
1927年、東京生まれ。生家は浄土宗の寺院。早稲田大学文学部卒業後、NHK入局。政治・社会番組のプロデューサーを務める。その後、ニュースキャスター、ラジオ関東常務取締役、放送批評懇談会理事長、拓殖大学理事等を歴任。
著書に『日本仏教の再生を求めて』『人間ブッダの生き方 迷いを断ち切る「悟り」の教え』『迷いを、生きる力に変える』『お釈迦様に学ぶ、生きる智慧と力 法句経からのメッセージ』などがある。
○昭和51年6月収録。59分


46.田原米子 生きるってすばらしい

過去は帰ってこない。過去に生きれば、みじめになるだけ。今の自分で、何ができるか考えてみよう――自殺を図り重度の障害を負った田原米子氏。
死ぬことばかり考えていた時に出会ったのがキリスト教。そこから信仰者としての人生が始まりました。
ありのままの自分を受け入れる。お互い助け合い、生き甲斐を与えあう。感謝と感動を胸に生きる。信仰に根ざした豊かな人間関係を提唱します。

○講演者:田原米子(たわら・よねこ)
高校3年生の時、新宿駅のホームから投身自殺を図るが一命を取り留める。両足片腕を切断し、右手に3本の指が残るという障害を負う。キリスト教に出会い、生きる希望に目覚める。
著書に『生きるってすばらしい』『ひかり求めて』『すべてが新しく』などがある。
○昭和57年10月収録。61分


47.寺内大吉 神だのみ仏だのみ

命を最後まで守ることが人間のつとめ――戦争で友を失った、戦中派・寺内大吉氏の言葉です。
「死」がすっかり縁遠くなった現代人にとって、戦争体験にもとづく生命観は、今日を生きる上で大きな示唆に富んでいます。
土壇場になってあわてて神だのみ仏だのみすることなく、最期に一声「南無」と唱えたい。そんな覚悟と決意をもたらしてくれる講話です。

○講演者:寺内大吉(てらうち・だいきち)
1921年、東京府生まれ。作家、浄土宗大吉寺住職。大正大学宗教学部卒業。「はぐれ念仏」で直木賞受賞。
浄土宗宗務総長、浄土宗教育資団理事長、増上寺法主を歴任。
著書は『仏教入門』『法然のことば』『法然讃歌』『念仏の叛乱』『浄土物語』『死を迎えるこころ』など多数。
○昭和51年12月収録。59分


48.ひろさちや 在俗仏教のすすめ

六波羅蜜――布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧は、仏教者としての土台となる戒。ただし、これを現代人が実践するのは至難の業。
「戒」を守る、持戒の精神の本質は、到達不可能な目標を掲げ目指して行くところにあります。私たち「在俗」の者にとっては、「戒」とは、自分を戒めるための規範としてとらえるのが現実的です。
のんびりゆったり寛容に――そんな姿勢で生きることが毎日を充実させてくれる。これが在俗仏教の醍醐味なのです。

○講演者:ひろさちや
宗教評論家。本名、増原良彦。1936年、大阪府生まれ。東京大学卒業。気象大学校で教鞭を執るかたわら、「ひろさちや」のペンネームで仏教の入門書などを執筆。
著書は『仏教入門』『まんだら人生論』『般若心経二六二文字の宇宙』『世逃げのすすめ』『世間も他人も気にしない』『ポケットに仏さまを』『サラリーマン劇薬人生相談』『ゆったり生きよう』『「狂い」のすすめ』『無責任のすすめ』など多数。
○昭和58年10月収録。59分


49.分銅惇作 愛と死と祈りの詩

明治日本の急激な近代化。そのただ中に身を置いた夏目漱石。
彼の作品では、理性と知性に目覚めながらも、精神的世界を求めざるをえない「現代人」の苦悩が描かれています。これはまさしく漱石の苦悩そのものでした。
一方の宮澤賢治。賢治は若くして法華経に目覚め、その道に一心不乱に入り込んだとされています。しかし、信仰者としての苦悩は、漱石の苦悩と相通ずるものがありました。
現代日本人につながる近代合理主義と信仰の関係についてわかりやすく語られています。

○講演者:分銅惇作(ふんどう・じゅんさく)
1924年、秋田県生まれ。近代日本文学研究者。
東京文理科大学卒業。東京教育大学教授、実践女子大学教授、同大学長、名誉教授を歴任。。
著書に『寂光抄 詩集』『中原中也』『宮沢賢治の文学と法華経』などがある。
○昭和55年11月収録。56分


50.松林宗恵 花と仏と人生と

後ろを見る目を持とう――前に進むことばかり考えている人生では見失ってしまう大切なこと。それは、仏との出会い。
仏との出会いなくしては死ねない。死の実態を知ることは、生の実態を知ること。死を実感することで、生が躍動します。
平和の花が咲き誇っている現代だからこそ意識したいのが仏と人生。大往生を遂げるために、聴いておきたい講話です。

○講演者:松林宗恵(まつばやし・しゅうえ)
1920年、島根県生まれ。映画監督。僧侶。
龍谷大学専門部卒業。日本大学芸術学部を経て、東宝撮影所の助監部に入る。
「人間魚雷回天」「東京のえくぼ」「社長シリーズ」「連合艦」「帰ってきたウルトラマン」などを手がける。
著書に『私と映画・海軍・仏さま』がある。
○昭和55年3月収録。61分


51.望月良晃 悪人とは誰なのか

一闡提(いっせんだい)とは、仏教の教えを信ぜず悟りを求める心がない者のこと。
仏教教団にとって、一闡提は「悪人」とされてきましたが、その背景には、教団としての事情や思惑があったことも否定できません。
達婆達多――破門された釈尊の従兄にまつわるエピソードを通じ、人間と仏教の本質に迫ります。

講演者:望月良晃(もちづき・りょうこう)1933年、東京都生まれ。東京大学文学部印度哲学科卒業。文学博士。柴又帝釈天題経寺住職。著書は『庶民仏教と法華信仰』『大乗涅槃経入門―ブッダ最後の教え』『法華経を読みとく』『大乗涅槃経の研究―教団史的考察』など多数。
○昭和54年2月収録。46分


52.渡辺普相 心の責任は誰がとるのか

念仏者は無碍の一道なり――親鸞聖人の弟子・唯円が著した『歎異抄』の一説です。
不安がいっぱいの人生でも心配ない。いろいろなことが起きてくることを種にして、生まれてきたことの喜びを味わいながら生きていけばいい。
不幸の原因を外に求めても、残るのは恨みと呪いだけ。自ら受け止めたとき、はじめて解決に向かいます。それが自分の人生を生きるということなのです。

○講演者:渡辺普相(わたなべ・ふそう)
1931年、広島県生まれ。浄土真宗当光寺住職。東京拘置所教誨師。
○昭和56年3月収録。57分



53.青山俊董 真実の生き方を求めて

欲だけの人生、「欲生」は虚しいばかり。外部に幸せを追い求めようとしても、虚無感はいよいよ増すばかり。大切な「私」というものは、外部ではなく自分の内側にあるのですから。
足下の他に道場はない――どんな苦労もどんな苦境もすべて修行の場。こんな意識変革が、真実の生き方をもたらすのです。

○講演者:青山俊董(あおやま・しゅんどう)1933年、愛知県生まれ。愛知専門尼僧堂で修行後、駒澤大学仏教学部、同大学院修了。愛知専門尼僧堂堂長、特別尼僧堂堂長、正法寺住職、無量寺住職を歴任。仏教伝道文化賞功労賞受賞。
著書に『生かされて生かして生きる』『道はるかなりとも』『わが人生をどう料理するか――「典座教訓」に参ずる』などがある。
○昭和59年2月収録。59分



54.阿部光子 選択の自由

「自由」を謳歌できる世の中になりました。しかし、謳歌できている「自由」とはしょせん物質的な世界の話。言い換えれば「欲」の世界です。欲を追い求めても、欲は満ちることは知らず、どんどん肥大するばかり。
本当の選択とは、人生を完成させるために行うべきこと。日々完全燃焼させることで、本当の自由が獲得できるのです。

○講演者:阿部光子(あべ・みつこ)
1912年、東京生まれ。作家、キリスト教伝道者。日本女子大学校中退。救世軍の指導者・山室軍平の長男・山室武甫と結婚。本名、山室光。
著書に『遅い目覚めながらも』『神学校一年生』『遅い目覚めながらも』『共に生きるよろこび』『その微笑の中に』『忘れえぬ人』など多数。
○昭和59年5月収録。56分


55.荒崎良徳 私の観音さま

自分は救われなくていい、悟りを開かなくてもいい、幸せにならなくてもいい――観世音菩薩の行願に、観音さまのあたたかさが表されています。
苦しみは、自分がつくりだしてしまうもの。一人で向き合うよりも、観音さまと一緒に向き合うことで、乗り越える勇気がわいてきます。
つらい体験を持つ人だからこそ、同じように苦しむ人といっしょに泣くことができます。仏性とは、観音さまのやさしさを内に秘めた私たち自身なのです。

○講演者:荒崎良徳(あらさき・りょうとく)
昭和3年、石川県生まれ。駒澤大学文学部卒業。公立高校教諭を経て、養護施設・林鐘園園長。金沢市・曹洞宗雲龍寺住職。
著書に『法華経を拝む』『花巡礼』『詩画集・花菩薩』『修証義を読む』『観音さまのまなざし』などがある。
○昭和60年10月収録。59分


56.遠藤太禅 旅路であった観世音

私たちが拝む前に、私たちを拝んでくれているのが観音さま。拝んでいるあなたの中に観世音菩薩。
自分の心の奥底にある「もう一人のあなた」。そのことに早く気づくことが観音さまの喜び。
いつでもどこでも私を観ていてくれる、それが観音さまなのです。

○講演者:遠藤太禅(えんどう・たいぜん)
大正2年、福島県会津西方生まれ。福井県永平寺、仙台市輪王寺にて修行。兵役、捕虜生活を経て帰還後、幼児教育を手がける。曹洞宗西隆寺住職。
著書は『傷魂』『三岐笛』『観音の風光 私がめぐり逢った観音さまたち』『ビルマ蜻蛉』『私に光ある手紙をください』『奥会津山里民話―狸のふる里』など多数。
○昭和60年10月収録。54分


57.栗原対天 人生最高の幸福

徹道――道を求めて、古今東西を渉猟跋扈。「仙人」、そして「般若心経」との出会いで開眼された栗原対天師。
無の境地、空の境地、天地一体。宇宙の大法則に則って生きることの大切さをわきまえれば、健康で長生きできる。
宇宙の気を体内に取り込み、生気あふれる生活を送るためにぜひ聴いておきたい講話です。

○講演者:栗原対天(くりはら・たいてん)
百歳会健康クラブ会長。天空寺長老。
○昭和60年10月収録。57分


58.釈弘元 生命の尊厳とは何か

第一本尊は釈尊。第二本尊は知的障害者――釈弘元師の言葉です。師はみずから富士山の麓に弘願寺を設立し、知的障害者を僧侶として、ともに信仰生活を送っています。
弱き命を愛することが、生命の尊厳の本質。第二本尊たる知的障害者を愛することが、第一本尊たる釈尊の教えに通じる。こうした信念が師の活動の原動力になっているのです。

○講演者:釈弘元(しゃく・こうげん)
俗名・李哲。1922年、朝鮮・城津で漢方医の次男として生まれる。10歳での強制結婚を機に家出と放浪の生活に。順天中学、目白商業卒業。戦後、ソウル壇国大学、台湾国立政治大学、東京大学大学院に学ぶ。1969年、出家。1979年11月、知的障害者のために弘願寺を創立。初代住職。1989年に渡米、神学大学に入学し牧師となる。
著書に『雲水牧師が語る韓日求道放浪60年』『わが魂を三八度線に埋めよ』『自頭山曼陀羅』などがある。
○昭和59年6月収録。50分


59.田原昭肥 生きるってすばらしい

「無条件の愛」、それは自分にとっての価値と関係なく愛すること。一方「条件付きの愛」とは、こうしてくれたらもっと愛せる、こうでなくては愛せないという自分の利得に根ざした利己的な感情。
神様と人間の関係は、そのまま人間同士の信頼関係に通じます。信仰を持つ人生とは、安心の人生。神様に対して信頼する。きっと神様が見ていてくれると信じることで、私たちははじめて堂々と、豊かな人生を生きることができるのです。

○講演者:荒崎良徳(あらさき・りょうとく)
昭和3年、石川県生まれ。駒澤大学文学部卒業。公立高校教諭を経て、養護施設・林鐘園園長。金沢市・曹洞宗雲龍寺住職。 著書に『法華経を拝む』『花巡礼』『詩画集・花菩薩』『修証義を読む』『観音さまのまなざし』などがある。
○昭和60年10月収録、59分

60.生き方としての死を考える

差別こそが苦しみの原因。生死を分けずにとらえるインド人。一方、生死を分けてとらえるのが日本人。
死を差別することが私たちに死の恐怖を与え、死を克服することを妨げています。
差別する心をなくしていけば、死が怖くなくなる。死に正対できる。
差別する気持ちを減らしていく――生きていく上で大切にしたい心がけです。

○講演者:ひろさちや
宗教評論家。本名、増原良彦。1936年、大阪府生まれ。東京大学卒業。気象大学校で教鞭を執るかたわら、「ひろさちや」のペンネームで仏教の入門書などを執筆。
著書は『仏教入門』『まんだら人生論』『般若心経二六二文字の宇宙』『世逃げのすすめ』『世間も他人も気にしない』『ポケットに仏さまを』『サラリーマン劇薬人生相談』『ゆったり生きよう』『「狂い」のすすめ』『無責任のすすめ』など多数。
○昭和60年2月収録。56分。


61.藤井正雄 いのちを考える

臓器移植、人工中絶、脳死――死をめぐる状況は、近年激変しています。「死」に対する意識の変化は、「生」に対する変化に直結します。
こんな時代だからこそ、考えてみたい「いのち」。仏教的観点から、「いのち」というものに対するアプローチは、私たちが忘れつつある「お陰様」の精神を再発見させてくれるでしょう。

○講演者:藤井正雄(ふじい・まさお)
1934年、東京生まれ。大正大学名誉教授。大正大学文学部哲学科卒業。同大学院博士課程中退。大正大学名誉教授。宗教学専攻。日本生命倫理学会理事、京都大学再生医学研究所倫理委員会委員。日本宗教学会賞受賞。
著書は、『仏事の基礎知識』『日本人とご利益信仰』『お盆のお経 仏説盂蘭盆経』『祖先祭祀の儀礼構造と民俗』『死と骨の習俗』『盂蘭盆経』など多数。
○昭和59年12月収録。58分


62.罍慈璋 悟りへの出発

悟りとは、四苦八苦の滅却。
悟りの原点には病気や苦しみが存在します。ですから、悟りに到達するためには、生老病死を過度に悩まないこと、囚われないこと。
「信」の一字を胸に秘め、自分の煩悩に気づき、それへの執着から解き放たれてゆく。これが悟りへの道筋。
自らの度重なる闘病体験を通じて到達した「悟り」の実相をお話しされました。

○講演者:罍慈璋(もたい・じしょう)
日蓮宗善慶寺住職。
○昭和59年5月収録。54分


63.山田是忠 意を考える

仏様は観てござる。心の中も、することも――自分の思うようにならないのも意ならば、仏さまの声を聴くのも意。
仏さまとは経文をすみかとする。経文を「わかる」ために読むことで、意に到達できるはず。「お経を一人で読むと思うなよ」とは山田師の兄弟子の言葉。
お経という物語にいかに向き合うべきか。この問いへの答が得られる講話です。

○講演者:山田是忠
静岡県生まれ。小学校教諭を経て、日蓮宗自証寺住職。
○昭和58年11月収録。57分


64.由木義文 お盆の世界

よき母こそが餓鬼道に墜ちる――「よき母」は我が子のために必死になるもの。これは仏教でいうところの「慳貪」の罪。だからこそ、母の情愛を受けた子供は母を救う必要があるのです。
その救済とは、子供が一日一日を懸命に生きることでなし得ます。全力で生きることが真の親孝行。
お盆の精神とは、父母への孝行を通じた、自分への功徳に向けた実践にほかならないのです。

○講演者:由木義文(ゆうき・よしふみ)
1944年、埼玉県生まれ。浄土宗龍蔵寺住職、仏教学者。
慶應義塾大学卒業、東京大学大学院印度哲学専修博士課程修了。慶應義塾大学講師、埼玉県公安委員委員長を歴任。
著書は『お盆のお経』『日本仏教における仏』『一日一句 真理のことば』『名僧・悟りの言葉』『よくわかるお経の本』『法然のいいたかったこと』など多数。
○昭和56年8月収録。57分


65.岩間日勇 日蓮聖人と身延山

清澄寺をふりだしに、比叡山、三井寺、薬師寺、高野山、仁和寺。青年期の猛烈な勉学と焼き討ちや遠島などの度重なる受難。時の鎌倉幕府に蒙古来襲を警告し、それを的中させるなど、日蓮の生涯は気概と気迫に満ちています。
激動の日蓮が最後に落ち着いたのが身延山。ここに開かれた久遠寺は、のちに日蓮宗の総本山になりました。
池上で客死する日蓮ですが、臨終のみぎわ残した言葉は「墓は身延の山に建てるべし」。この遺言に、身延山に対する日蓮の愛着が見て取れます。

○講演者:岩間日勇(いわま・にちゆう)
日蓮宗総本山久遠寺法主(第九十世)。
1908年、山梨県生まれ。
著書に『共に生き、共に栄える』などがある。
○昭和58年8月、身延山にて収録。47分


66.加藤隆芳 法身禅師と瑞巌寺

瑞巌寺開祖・法身禅師。その半生は謎に包まれています。元々侍だった禅師は、42歳のときに一念発起し出家。その後、入宋し禅を学び帰国。その後、ときの権力者・北条時頼に見出され、瑞巌寺を開きました。
一処不住――ひとつところにかじりついていると、間違いが起きる。財産、地位にふりまわされず生きる。やがて法身禅師は瑞巌寺を去り、さらに北を目指して旅立っていきました。

○講演者:加藤隆芳(かとう・りゅうほう)
1915年、栃木県生まれ。臨済宗瑞巌寺住職。同専門僧堂師家。京都妙心寺にて得度。蟠桃院住職、瑞巌僧堂師家などを歴任。
著書に『禅を語る』『まことの智慧』などがある。
○昭和56年8月、瑞巌寺にて収録。57分


67.佐伯快勝 お釈迦さまの示されたこと

価値観が転換する時代、仏教に対する人々の注目が高まります。明治維新後、太平洋戦争後、そして高度経済成長期。
経済やお金を中心とした価値観に大転換した高度経済成長期、これまで拠って立っていた価値観が崩壊し、新しい尺度を求めて人々はさまよいました。
経済優先の世の中で行われた自然破壊、地域崩壊など、まさに仏教的価値観に背くことばかり。こうした時代を通じて、日本人は自らの精神性を見失ってしまいました。自分を取り戻すための仏教。仏教は日本人が生きる上で欠かせないものだったのです。

○講演者:佐伯快勝(さえき・かいしょう)
1932年、奈良県生まれ。奈良教育大学卒業。公立中学校教師を経て、真言律宗浄瑠璃寺住職。京都府教育委員を歴任。
著書に『入門・仏教の常識』『入門仏事・法要の常識』『巡礼大和路の仏像』『古寺巡りの仏教常識』『菩薩道』『仏像を読む』などがある。
○昭和60年8月収録。59分


68.那須行英 摂取の母に抱かれて

母親に抱かれるように、阿弥陀様に抱かれよう。阿弥陀様に身を任せば、きっとうまくいく。安心して生きられる。「他力」とは、身を任せ委ねること。
悩み苦しみがあるからこそ、幸せになることができる。悩み苦しみがある人のために、仏法はある。阿弥陀如来様の慈悲は、悩み苦しむ人たちのために向けられているのです。

○講演者:荒崎良徳(あらさき・りょうとく)
昭和3年、石川県生まれ。駒澤大学文学部卒業。公立高校教諭を経て、養護施設・林鐘園園長。金沢市・曹洞宗雲龍寺住職。 著書に『法華経を拝む』『花巡礼』『詩画集・花菩薩』『修証義を読む』『観音さまのまなざし』などがある。
○昭和60年10月収録、59分

69.獅子てんや 私の来た道

戦後の動乱期、一人一人の人生も揺れ動き、振り回されました。獅子てんやさんは海軍予科練から警察官を経て漫才師となった変わり種。
人生の分かれ道で何を選ぶか、これもすべては「縁」。後になって後悔することがあっても、それも人生。
「今に、今に」と目標を持ち続けて来た人だけが到達できる境地。「一生懸命」の見返りは充実した人生なのです。

○講演者:獅子てんや(しし・てんや)
1924年、東京生まれ。本名、佐々木久雄。
高等小学校中退後、電機製品工場に就職。その後、軍需工場、海軍応召。敗戦後、警察署巡査、国家警察予備隊を経て、内海突破に弟子入り。漫才コンビ「獅子てんや・瀬戸わんや」を結成して人気を博す。得度して曹洞宗僧侶に。
○昭和59年12月収録。52分


70.松久朋琳 みほとけよもやま話

合掌とは大肯定。これこそが阿弥陀如来のこころ――物質的世界において対立する二元は、仏教的世界においては対立するどころかお互いを高めあう関係。
西洋的な二元論に毒された私たち日本人は、とかく善悪という価値判断をしがちです。しかし、魂で生きるためには、こうした二元論を超越する必要があったのです。
それぞれが作用しあって生かし生かされる。こうした宇宙の原理を体得すれば、人生はおのずとうまくいくようにできているのです。

○講演者:松久朋琳(まつひさ・ほうりん)
1901年、京都生まれ。仏師。四天王寺大仏師。身延山久遠寺大仏師。比叡山延暦寺大仏師・法橋。京都仏像彫刻研究所主宰。
著書に『木のこころ仏のこころ』『仏像彫刻のすすめ』などがある。
○昭和59年8月、知恩院にて収録。56分